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EXO、ヨンギ、ビッポのBLを書いてます。

あんとんのお話

ラストクウォーター   5




 夜遅くまで音楽を聴きながらジョンシンと毎晩話していた


「ねぇ?ジョンシンは何処から来たの?」
「・・・ロンドン・・・」
「遠いね・・・」


 誰も知らない曲が流れてきて、思い出したように


「そういえば、この曲僕知ってる!
 それに初めてこの曲を知ってる人に逢えたよ♪」
「それはそうだよ・・・この世にこの曲知ってる人は殆ど居ないから」
「そうなんだ?何て曲?」
「ラストクウォーター」
「なんで僕は知ってるんだろう?」
「これはボクが君の為に作った曲だからだよ」
「そんな事は・・・・・」
「ううん、ボクがミニョクの為に作った曲なんだよ?」
「ミニョク?・・・あの部屋の・・・」


 ジョンシンの瞳にまたしても見いられて何も言えなくなった
ギターをゆっくりと爪弾きながらラストクウォーターを弾いてくれた

爪弾く指に触れたくなり触ると、まるで氷に触れたように冷たくて


「冷たっ!どうしたの?スゴイ冷たいよぉ・・・病気なの?温めなくちゃ!」


 温かい飲み物を淹れようと立ち上がると、それを止めるようにジェルミの前に立ち阻かった
大きな瞳をクリクリさせながら“どうしたの?”と目で聞くと

肩に置かれた指がだんだんと首筋へと移動していって、首筋を撫であげるとジェルミから甘い吐息が漏れた・・・

 瞳を閉じ気持ち良さを感じていた、ジョンシンはそんなジェルミの表情になにやら躊躇している様だったが、いきなりジョンシンの手が首を閉め出した


「ジョン・・・シン・・・?」
「君のせいで!・・・君が死んでしまうから、ボクはもう・・・・・」
「いいよ、ジョンシンが望むなら・・・」


 一筋の涙を流しながらジョンシンの気持ちを受け入れようとした
ジェルミの涙に見失っていた自分を取り戻し、ジョンシンは抱き締めながら何度も謝っていた


泣き疲れたのかジェルミの膝枕で寝息をたてている
ジョンシンがいつもしてくれる様に頭を撫でながら、ジェルミは考えていた


『僕はきっとジョンシンの忘れられないくらい好きだった人に似ているんだね?
 僕の場所じゃないね?ジョンシンの隣は・・・』


ジョンシンを起こさない様にゆっくり移動していってソファに寝かせると
寝顔を見て微笑むと立ち上がり出ていこうとドアの方を向いた


 ガシっと捕まった手首、驚いて振り向くとジョンシンに抱き締められて


「何処にも行かないで?ボクの側に居てよ?約束したでしょ!・・・ミニョク」


 耳元でミニョクと呼ばれると電気が身体中を走り抜け、ジェルミの瞳がぐるんと1回転した


「そうだったね?約束したもんね・・・ずっと一緒に居るよ♪大丈夫何処にも行かないから・・・側に居させて」


 それからというものひたすらジョンシンを待っていた
何故かあの日からジョンシンが僕が起きてる間に帰って来ない・・・
心配と逢えない悲しさから何もする気がおきなく、ずっとソファでジョンシンを待って居た


ジェルミがこの洋館に来て2週間が過ぎたある日


もうすぐ陽が落ちるって頃にケータイが突然震えだした
なんか悪い連絡の気がして、でもジョンシンからと何故か確信出来て急いで電話に出た


「・・・ジェ・・ルミ?・・・」


苦しそうなジョンシンの言葉に不安感が襲ってきた


「ジョンシン、どうしたの?」
「僕はもう行かなくちゃ・・・このままだと・・・君を連れていきたくなる」
「連れていけよ!ずっと一緒に居るって言っただろ!うぅぅ・・・」
「泣かないで・・・じゃあ、月が消える前に逢えたら・・・一緒に行こう?
 明洞の教会の前で待ってる・・・プツ」


電話を切ると、急いでエンジェルハウスに戻ってパスポートと着替えを詰め込んだバックを持ち、玄関の所でテギョンと出会ってしまった


「最悪だぁ・・・」
「ジェルミ!何処に行ってた!
 そのバックは何なんだ!そして何処に行くんだ!」


腕を捕まれ、聞くまで離さないって態度に


「僕の居場所に帰るんだ!早く行かなくちゃ!バイバイ」


ジェルミの体の何処にそんな力が残ってたのかおもいっきりテギョンを振り払い駆け出していた


「ジョンシン、ちゃんと待っててね?」


パスポートを探すのに手間取ったのと、テギョンに捕まってしまったため
かなりの時間をロスしていたすでに日付は変わっていて、空を見上げるとかなり細くなってきていた



やっと教会の近くに着くと
キョロキョロしながら必死にジョンシンを探していた
教会前の交差点・・・信号待ちで


「みつけたぁ・・・・・」


横断歩道の反対側にジョンシンがニッコリ笑いながら立っていた
ジョンシンの姿を見付けると吸い寄せられる様に動き出した


あと少し・・・あと少しで、ジョンシンと一緒に行ける


「ミ・・・・ジェルミ・・・・」


何処かで僕を呼んでる?ふっと振り返ると・・・・・シヌ?
なんか言ってるけど聞こえないよ?シヌ幸せだったよ、ありがとう



「ジョンシン・・・今行くよ♪」


ジョンシンを見つめながら1歩踏み出した直後、ドーンという音と共にジェルミの体は空を飛んでいた





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あんとん

Author:あんとん
どうもあんとんです!
アメブロで書いていたお話のBLだけ引っ越しちゃいました
最近はレイチェン擬きを書いてます。ヨンギ、ビッポ過去作品順次当時の日付で
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